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玄ソバ産地の紹介|北海道上川町

完熟を辛抱強く待って刈り取った上川町名産「大雪そば(たいせつそば)」。
大雪山を臨む、恵まれた気候や地形もさることながら、ソバ栽培にかける手間や長年の経験と知識、
マンパワーこそが最大の特長です。

豆電球のアイコン美味いソバが育つ条件が揃う気候と地形

上川町は北海道の内陸部、旭川より北東へ約30km車で一時間ほど山を登ったあたりにあります。 石狩川の最上流にあり標高は300mから600mと高く、平野部より冷涼な気候の中でソバが栽培されます。 収穫期の昼と夜の寒暖差が大きく、旨みがよくのった太った実が採れます。また、地形そのまま山肌を上るように作られた畑は水はけが大変良好で、良いソバができる条件が揃っています。
傾斜地に作られるソバ畑

豆電球のアイコンハチが元気に飛び交う涼しい山の中のソバ畑

涼しい気候のため病害虫の被害が少なく、また、ソバの受粉に欠かせない訪花昆虫が活発なのも大きな長所です。 近隣の山から花に誘われて虫が訪れます。酷暑の中では昆虫の活動は鈍くなってしまうところ、上川町の8月の気温は高い日でも30度。盛夏の上川町のソバ畑を飛ぶ蜂は至極快適といった様子です。 写真は養蜂家がそば畑の横に設置したミツバチの巣箱。元気よくミツバチが飛び出していきます。
ソバ畑のすぐ横に設置されたミツバチの巣箱

豆電球のアイコンソバだけじゃないからこそ、良い!

手前はソバ、奥には大豆が植えられています。上川町で栽培される作物はソバの他にバレイショ・大豆・大根・牧草など。
ソバを栽培した畑には他の作物を栽培することで土の力を回復させ、栄養バランスが偏らない、病害虫に強い土を保ちます。
また、上川町ではソバの種を蒔くとき、一緒にクローバーの種を撒きます。 クローバーは土を肥やすマメ科植物で、根っこの根粒菌がソバに栄養分を補給しながらソバと一緒に育ち、 刈り取りが終わると土に漉きこまれて腐葉土となります。
ソバの他にも多様な作物を輪作することで連作障害を防いでいる

豆電球のアイコン畜耕連携のとれた地元産業

上川町の他の名産品のひとつに大雪アンガスビーフがあります。酪農もさかんなこの地域で、アンガス牛を育てる牧場から出来た堆肥は上川の畑に還元され、多様な栄養源を取り込んだ豊かな土となります。ソバは土の栄養を吸い上げる力が強いため「土を痩せさせる」というほど。 「痩せた土地でもほったらかしでも実がなる」と言われるソバですが、高品質のものを作るためには土の管理が欠かせません。 その姿勢は取材を受けてくださった渡辺さんの「100年以上使ってきた大事な土」という言葉からも滲んでいます。
上川町名産品のひとつ大雪アンガス牛を育てる牧場がある

豆電球のアイコン収穫・乾燥調整、最後まで気を抜かない人たち

ソバは黒花率を見ながら完熟を待って刈り取ります。完熟すると実がポロポロ落ちる脱粒も多くなりますが、「播種するよりも(種が)落ちます(笑)。ですが、風味のためにはその方(完熟)がいいんです」
刈り取ったソバは30分以内に熱を使わない送風のみの乾燥機にかけられ、しっかり水分調整されます。この30分以内という時間制限はソバが自身の水分で蒸れて発熱するのを防ぐためだそうで、元々冷涼な気候に甘んじない、厳しい品質へのこだわりが感じられます。写真は台風上陸目前のソバ畑です。台風のスケジュールに間に合わせるため、元気な若いマンパワーが忙しくフル稼働しています。若い世代の農業への知見や愛情も広く深く、このマンパワーこそが上川町農業の一番の特長と言えます。

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