[そば産地]北海道上川町2017年

ソバの産地、北海道(上川町/沼田町)ではすべての大雪そば(上川町で生産されるソバのブランド)が収穫されました。
今年は大雨や台風の被害もなく、お天気に恵まれ大変に良い出来のようです。

昨年は台風が4回も上陸し、強い雨で実が叩き落されるという憂き目に遭ったソバ畑ですが、
2017年は6月の播種後もおだやかなお天気で、7月に強い雨があったもののソバ畑には被害はなく、
8月も北海道らしい冷涼な気候、そして9月は台風上陸寸前に収穫完了と、今年は上川町はソバ栽培にとってグランドスラムの年となったようです。

重さあたりの容積を測る容積重検査

品質に関しても、比重計測したところズッシリと中身の詰まった良質な実になっているとのことです。
写真は150gあたりの容積を計測する検査。下のテープの上端と上のテープの下端の間、155〜160の値であれば一等級です。この写真だとそれよりももっと良い値であることがわかります。(値が低いほど比重が重い)


収穫後のソバ。しっかりした粒張りが見える

今年の豊作、収量・品質に影響したと思われるのが、8月の涼しさです。
今年上川町は30度を越える極端な高温が少なく、従来の北海道らしい冷涼な気候だったため、ソバの結実率が上がったと考えられます。(開花期に高温が数日続くと、受粉・結実率が下がる)


ソバ畑の隣にミツバチの巣箱

また、新たに養蜂家さんが巣箱を設置したことも、ソバの結実により良い影響を与えた一因のようです。もともと上川町のソバ畑ではエゾマルハナバチなどたくさんの訪花昆虫を見ることができますが、この巣箱の数は圧巻!百人力(百万匹力?)です。


上川町ソバ畑から望む黒岳の朝

収穫直前の上川町ソバ畑から望む黒岳の朝。9月最低気温は10度を切るなど、昼夜の大きな温度差が最後の追い込みとばかりにソバを美味しく仕上げます。


上川町の大雪そば収穫風景

台風上陸目前、4台のコンバインが効率良く収穫する風景。この後30分以内に乾燥・調整施設に運ばれます。日が暮れてからのナイターもありつつ、待ってくれない台風に間に合わせるせるためにノウハウやマンパワーがフル稼働しています。


今年はお天気の良さがそのまま作柄に顕れた年でありますが、
それだけではなく、普段からの土作りや、播種・収穫時期のタイミングなど、上川町の農業における管理能力やマンパワーの賜物といえるでしょう。
その後乾燥・調整作業も順調に進み、弊社に入荷しました。
現在準備中、新ソバ発売は10月初旬出荷分からになります。楽しみに、いましばらくお待ちください。